『大斬-オオギリ-』 原作:西尾維新 他
連投。
『十二大戦』を読んだ後に存在を知って購入しました。
お目当てはもちろん『十二大戦』の後日談『どうしても叶えたいたったひとつの願いと割とそうでもない99の願い』(漫画:中村光)。
私は中村先生も大好きなんですが、原作がついちゃうとあの独特のテンポがどうなっちゃうんだろ?という思いもありました。結論からいうと、中村先生らしくはない。あの雰囲気を期待するとちょっとがっかりしてしまうかも。
でも私はむしろビックリというか、やっぱり中村先生すごい!と思ってしまいました。
西尾先生の作品ってもういうまでもなくアクが強くて、小説だとそれが読者それぞれの想像に任せられることによって面白さにつながっていると思うんですけど、漫画っていう一目で見てわかる形にされてしまうと、結構くどく感じることがあったんですよね。
でもこのお話はすっと読めるというか、さらっと綺麗にまとまっていると思いました。あと忘れがちだけどやっぱり中村先生絵上手いよーもー。
『大斬』に興味を持っている方はもちろん『十二大戦』を読もうと思っている方も出来ればこちらから。なんでかというと、『十二大戦』自体が漫画の大きなネタバレになりかねないというか、漫画を素直に楽しむ邪魔になってしまう可能性があるんですよね…。最初読んだ時は「これ小説読んでないとわけわからないんじゃ?」って思ったんですけど、じゃあ小説の内容を知らなかったら?と考えるとむしろそっちのほうが漫画の意図を素直に汲めるというか…私なんでこっちの存在をしらんかったのっていうか。
もちろん他にも、西尾維新が普通の少女漫画かいてる!とかサムライうさぎかわいかったよね、とかパンチラとか巨乳萌えとかヤンデレとか幼女とか目白押しで普通に西尾維新ファンじゃない人が読んでも面白いんじゃなかなーと思える一冊でした。
個人的には『ジャングルはいつもハレのちグゥ』の金田一蓮十郎先生の『友達いない同盟』がいっちゃん好き。日常系ギャグ。
確かに死体が発見されないのは生存フラグ。